CAST

スティーブ・ジョブズ / マイケル・ファスベンダー

スティーブ・ジョブズは、我々の生活のすべてを変えた。コミュニケーションの方法、映画の見方や音楽の聴き方、商品の買い方までガラリと変えたんだ。それほどの影響力があった人物を深く知る価値はあると思うね。 ジョブズの「現実歪曲フィールド」は有名な話だが、Macintoshのデザイン・チームのメンバーから聞くと、彼が空は緑だと言えば周りの人間がみんな信じ始めたというのは、本当にあったことらしい。でも、その信じるという意志の力がなければ、パーソナル・コンピュータというアイディアを実現することはできなかったはずだ。ジョブズの周りの人たちの間では、彼は複雑な人物だということで意見が一致しているようだった。ジョブズは四六時中、ガードを張っていて、時としてそれが乱心のような形になって噴き出したんだと思う。ブロックしているせいで、他人に対して感情的な弱さを見せたり、心を開いたりすることができなかったんだ。彼のインタビューを何度も見たけれど、いつも鎧のようなものでガードしていた。でもその鎧には、美しい光沢があることを見てほしいね。
1977年、ドイツ、ハイデルベルク生まれ。2001年、スティーヴン・スピルバーグ、トム・ハンクス製作総指揮のTVシリーズ「バンド・オブ・ブラザース」で一躍注目され、2007年にザック・スナイダー監督の『300<スリーハンドレッド>』でスクリーン・デビューを飾る。続くスティーヴ・マックィーン監督の『HUNGER/ハンガー』(08)で批評家の絶賛を浴び、英国インディペンデント映画賞を始めとする数々の賞を受賞する。その後も、マックィーン監督作品の常連となり、主演作『SHAME-シェイム-』(11)でゴールデン・グローブ賞にノミネートされ、ヴェネチア国際映画祭男優賞に輝く。続く『それでも夜は明ける』(13)でも、アカデミー賞®ゴールデン・グローブ賞、英国アカデミー賞にノミネートされ、演技派俳優としての地位を確立する。『X-MEN』シリーズ(11/14)のマグニートー役でも広く知られている。その他の主な出演作は、『エンジェル』(07)、『バイオレンス・レイク』(08未)、クエンティン・タランティーノ監督の『イングロリアス・バスターズ』(09)、『ブラッド・クリーク』(09未)、『フィッシュ・タンク』(09未)、『ジョナ・ヘックス』(10未)、『センチュリオン』(10未)、デヴィッド・クローネンバーグ監督の『危険なメソッド』(11)、『ジェーン・エア』(11)、『エージェント・マロリー』(11)、リドリー・スコット監督の『プロメテウス』(12)と『悪の法則』(13)、『FRANK-フランク-』(14)、『マクベス』(15)など。最新作は、『X-MEN: Apocalypse』(16)、製作も手掛ける 『Assassin’s Creed』(16)、スコット監督の『Alien: Paradise Lost』(17)。

ジョアンナ・ホフマン / ケイト・ウィンスレット

撮影が終わった直後、ダニー(・ボイル監督)にお礼を言う機会があったの。「この映画に参加できたことを誇りに思っています」と、思わず口走っていたわ。彼はとても素敵な人で、誰もが自分の意見をよく聞いてもらった気分になるの。スタッフやキャストをああいう気持ちにさせるのは監督の力であって、それはすごいことだと思うわ。スティーブ・ジョブズは、ものすごい天才だった。きっと違う意見を持っている人もいるでしょうけれど、私はものすごく温かみを持っていた人だとも思うの。それが、この作品に出ているわ。情熱があり、不屈の人でもあった。仕事に対して持てる力を最大限に出さない人とはうまくいかなかくて、圧力が人から最良のものを引き出すと信じていたんでしょうね。いつも自分は全力投球だったから、そう思うのも当然よ。志が非常に高かったから、他のみんなにはハードルが高かったのね。そういう環境で生きるのは大変だったと思うけれど、だからこそ、スティーブ・ジョブズだったのよ。この映画で、彼の成し遂げたことの大きさを見てほしいわ。
1975年、イギリス、バークシャー生まれ。17歳でピーター・ジャクソン監督の『乙女の祈り』(94)に出演し、注目される。続くアン・リー監督の『いつか晴れた日に』(95)でアカデミー賞®とゴールデン・グローブ賞に初めてノミネートされ、英国アカデミー賞を受賞する。ジェームズ・キャメロン監督の大ヒット作『タイタニック』(97)でもアカデミー賞®にノミネートされ、世界的にその名を知られる。その後も、リチャード・エアー監督の『アイリス』(01)、ミシェル・ゴンドリー監督の『エターナル・サンシャイン』(04)、トッド・フィールド監督の『リトル・チルドレン』(06)でアカデミー賞®にノミネートされ、6度目のノミネートとなるスティーヴン・ダルドリー監督の『愛を読むひと』(08)で遂にオスカーを獲得、ゴールデン・グローブ賞にも輝き、ハリウッドを代表する演技派女優となる。その他の主な出演作は、『日蔭のふたり』(96)、『ハムレット』(96)、『グッバイ・モロッコ』(98)、『ホーリー・スモーク』(99)、『クイルズ』(00)、『エニグマ』(01)、『ライフ・オブ・デビッド・ゲイル』(03)、『ネバーランド』(04)、『オール・ザ・キングスメン』(06)、『ホリデイ』(06)、ゴールデン・グローブ賞を受賞した『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』(08)、『コンテイジョン』(11)、『おとなのけんか』(11)、『とらわれて夏』(13)、『ダイバージェント』(14)、『ヴェルサイユの宮廷庭師』(14)、『ダイバージェントNEO』(15)など。最新作は、『TheDressmaker』(15)、『Triple 9』(16)。

スティーブ・ウォズニアック / セス・ローゲン

1982年、カナダ、ブリティッシュコロンビア州生まれ。13歳の時、バンクーバーでスタンダップ・コメディアンとしてのキャリアをスタートさせる。その後、ロサンゼルスに移り、TVシリーズ「フリークス学園」(99~00)、『40歳の童貞男』(05)、『無ケーカクの命中男/ノックトアップ』(07)、共同脚本も務めた『スーパーバッド 童貞ウォーズ』(07未)、『スモーキング・ハイ』(08未)に出演する。さらに『グリーン・ホーネット』(11)では、共同脚本、製作総指揮、主役を務める。 2011年、脚本のパートナーであるエヴァン・ゴールドバーグと製作会社Point Grey Picturesを設立し、共同監督を務めた『50/50 フィフティ・フィフティ』(11)と『ディス・イズ・ジ・エンド 俺たちハリウッドスターの最凶最期の日』(13未)、『ネイバーズ』(14)を製作し出演する。『カンフー・パンダ』シリーズ(07/11)のマスター・カマキリの声の出演でも知られている。 最新作は、ジェームズ・フランコ監督・共演の『Zeroville』(16)。

ジョン・スカリー / ジェフ・ダニエルズ

1955年、アメリカ、ジョージア州生まれ。『イカとクジラ』(05)で高く評価され、インディペンデント・スピリット賞、ゴールデン・グローブ賞、ロンドン映画批評家協会賞にノミネートされ、ニューズウィーク誌が選ぶ俳優ベスト5のNo.1に選ばれる。近年では、TVシリーズ「ニュースルーム」(12~14)で広く知られ、エミー賞主演男優賞を1度受賞し、2度ノミネートされ、ゴールデン・グローブ賞、サテライト賞、全米映画俳優組合賞(SAG)にもノミネートされる。 その他の主な出演作は、ゴールデン・グローブ賞にノミネートされた『カイロの紫のバラ』(85)と『サムシング・ワイルド』(86)、『スピード』(94)、『ジム・キャリーはMr.ダマー』(94)と続編『帰ってきたMr.ダマー バカMAX!』(14)、『めぐりあう時間たち』(02)、『グッドナイト&グッドラック』(05)、『LOOPER/ルーパー』(12)、リドリー・スコット監督の『オデッセイ』(15)など。 最新作は、『ダイバージェント』シリーズの第3作『Allegiant』(16)。